本日メインイベントであるハジャールイム神殿(Ħaġar Qim Temples)とイムナイドラ神殿(Mnaidra)に行ってまいりました!
今日はそのレポートを書こうと思います。
はじめに
前回の記事にも書きましたが、語学学校は基本クラスが午前と午後交互にあります。
勉強熱心な方や、大学受験を目指す学生さんたちはそこにさらにクラスを足して勉強する感じです。
私は観光がメインの目的なので(笑)、基本クラスのみに参加しています。
(語学学校を利用したほうが、自分でホテルや航空券を手配するよりなぜか安かったのです。)
日本では2024年6月21日の5時50分に夏至を迎えますが、7時間時差のあるマルタでは6月20日の22時50分に夏至を迎えることが分かりました。
すると、6月20日が幸いにも午前クラスの日だったのです!
朝イチで勉強したら後はフリーな観光日和(笑)
というわけで夏至を迎える直前に、春分・夏至・秋分・冬至のタイミングが解る設計となっている「イムナイドラ神殿(Mnaidra Temple)」に行くことに決めました。
国立考古学博物館で下調べ
ガイドブックによると、「イムナイドラ神殿(Mnaidra Temple)」の近くに「ハジャールイム神殿(Ħaġar Qim Temples)」というのがあり、そこで発見された女神像などが国立考古学博物館(National Museum of Archaeology)で展示されているとあったので、前日の午後のクラスの前にバレッタにある博物館まで行ってみることにしました。
実は遺跡に展示してある遺物はすべてレプリカで、本物はここに集められています。
ハル・サフリエニの地下墳墓(Hal Saflieni Hypogeum)で発見されたSleeping Ladyも展示されています。
考古学博物館をはじめとするHeritage Maltaのほとんどの施設は、語学学校の学生証を見せると学割で入ることができました。
ありがたや〜。
始発のバレッタからハジャールへ
マルタは小さな島で、バスに1時間も乗ってれば大抵どこにでも行けそうな感じです。
空港で7日間バス乗り放題になるのExplore Passを25ユーロで購入したのですが、バスに乗る時に料金箱にピっとするだけなので、本当に楽ちんです。学校の往復以外に毎日観光に出ているので重宝してます。
ハジャールイム神殿とイムナイドラ神殿の最寄りのバス停は「Hagar(ハジャール)」
バレッタにあるバス乗り場のA5レーンから74番のバスに乗ると30分ほどで行けました。74番のバスは1時間に1本しかないので、行きも帰りのバスの時間を調べておくことをおすすめします。
2024年6月現在帰りのバスの時間はこんな感じ。バレッタを出たバスが青の洞門(Blue Grotto)に向かい、そのままとんぼ返りしている感じ。
マルタは日本と同じで右ハンドルなので、バスの乗る方向を間違えにくいのがありがたいです。
まずは、バス停から歩いて数分のところにある「ハジャール・イム公園ビジターセンター(Haġar Qim Park Visitor Centre)」を目指します。
ビジターセンターでチケットをゲット
ビジターセンターでは神殿の入場券を買うことが出来る他、小規模の博物館で展示物を楽しむことができます。売店もあります。
「Heritage Malta」が運営する施設の館内にはFree Wi-Fiがあり、チケット売り場に貼ってあるQRコードを読み込むとオーディオガイドが無料で聴けるというシステムな模様。残念ながら日本語には対応していませんが、無料なのがありがたい。
マルタの博物館系をめぐりたい人には50ユーロ(学生は45ユーロ)で30日間有効の「Heritage Malta Multisite Pass」を買うのも良いかも知れません。

語学学校の学生証を見せると学割で入ることができるので、たとえ短期滞在であろうと、語学学校に通っている方は学生証を見せるのをお忘れなく!
下の写真は国立考古学博物館に展示されていたものなのですが、エジプトのピラミッドが紀元前2,530年に建てられたのに対し、マルタの神殿はそれよりも1,000年も前である紀元前3,600年に建てられた事が分かります。
ビジターセンターで観たビデオでは、なんらかの事情ですべて壊れて土に埋まってしまっていたけれど、1,800年代に発掘されたとのことでした。(私の理解力が正しければ(笑))
夏至に行くなら早朝に!チケット予約もお早めに!!
夏至などのタイミングで行くと、特別なガイドツアーがあると本にあったので、チケットを買う際にたずねてみた所、そのスペシャルツアーは私が行った日の翌日から3日間朝日が登る時間に合わせて開催されるものだそうで、予約はすぐに埋まってしまったとの事でした。
仮に予約が取れたとしても、早朝に行くのは厳しかったかも〜。
受付の男性がガイドを任されているそうで、朝早く起きるのしんどい〜って言ってたのがかわいかったです(笑)。
私が夏至をマルタで過ごすために来たと知った彼が、模型を使ってわざわざ説明をしてくださいまして、
ハジャールイム神殿は夏至の日だけ太陽が入口から神殿の中に入り、
イムナイドラ神殿は春分・夏至・秋分・冬至の4回入口から神殿の中に光が差し込む作りになっていて、正確に3ヶ月間が解るので、それで農業などの計画を立てていたのだろうとの事。
すごすぎる。
いざ神殿へ
ビジターセンターを出てすぐにあるのが、ハジャールイム神殿です。昔は屋根付きだったと言うから驚きです。
こちらは通り抜けれる珍しい作りです。
夏至の日になると、写真中央の穴を通して朝日が入り込むようになっているらしい。
観たかったなぁ。
かなり背の高い石や巨石もあり、すごい技術力です。
そして、坂を下っていくとイムナイドラ神殿があります。
夏至をマルタですごすなら、熱中症対策は必須です。とくにここは岩ばかりで大きな木が育ちにくいようで日光を遮るものがありません。
日傘さしてる私を観て通りすがりに「きっと日本人よ」って何度か言われましたが、きこえとるっちゅうねん(笑)。でも確かにその通りなんですよね〜。私も日傘を見つけたら「日本人がいる」って思ってしまいます。
春などの過ごしやすい季節にまた訪れて、公園を散歩したいです。
一人で訪れたので、とりあえず一眼レフカメラを持つ人を見つけたら、撮るのが上手なはずと決めかかって、写真を撮ってもらったのですが、いろんな国の人がこの地を訪れてましたねえ。
マルタ行きを決めた時「1万人の日本人の次は100カ国の外国人だ」って降りてきましたが、本当にいろんな国の人達と交流できております。
そしてこれがイムナイドラ神殿です。
この入口から差し込む朝日が建物のどこを照らすかで春分・夏至・秋分・冬至が分かるそうで、宇宙を完璧に理解した人が6千年前にこの地に住んでたのでしょう。
公式サイトにきれいな写真があります。
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最後に
夏至直前にハジャールイム神殿(Ħaġar Qim Temples)とイムナイドラ神殿(Mnaidra Temples)に行ってきました。
日本を含め世界各国に女神信仰をしていたと思われる文化の痕跡が発見されていますが、マルタの神殿でもたくさんの女神像が発掘されており、なぜ離れた地域に似たような文化が根づいていたのかとっても気になりました。
日差しの強い季節の訪問で、テントに覆われた場所以外はあまり堪能できなかったので、次来れるなら違う季節に訪れてみたいなあと思いました。
ではでは〜。