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徒然HSP心を整える

樺沢紫苑著「感謝脳」レビュー| 穏やかな心の作り方

年末に行った本屋さんで「感謝脳」という本を見かけまして、


改めて感謝について考えるのも良いかもしれないと思って読んでみる事にしました。

この本は、「アウトプット大全」や「ストレスフリー超大全」の著者・樺沢紫苑さんと長年「感謝」を研究してきたコミュニティづくりの専門家・田代政貴さんがタッグを組み、共著として感謝がもたらす効果効能をスピリチュアルではなく脳科学と心理学で解説した本となっています。

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感謝脳とは

正月明けにさっそく読んでみたらとても面白くて一気に読んでしまいました。

この「感謝脳」では

「感謝」とはこころを動かす行為そのもの

「ありがとう」とは有難いという感謝の気持ちを相手に伝えるために用いられる具体的な表現

と定義されていて、

感謝には

知恩感謝 頂いている恩に気づくこと
報恩感謝 自分も誰かに恩を送ること

の2種類があると解説されています。

そして、感謝することで起きる効果効能がたくさんのエビデンスを元に紹介されていました。

感謝の素晴らしさを説く本はたくさんありますが、学術的に説いた本は珍しいのではないでしょうか。

そして「感謝脳」とは何か特別なことがなくとも、当たり前にあることに感謝し、一見嫌な事にも感謝できる状態のことだとして、感謝脳を持つためのワークなども多数紹介されています。

逆境に感謝できる「何が起きてもありがとう」な状態って最強だな!って思います。


この本を読みながら、過去にあったいくつかの辛い出来事に感謝出来た他、私の幸せの基準というのを改めて考える時間が持ててありがたかったです。

もしあなたが心穏やかに、他人との比較によって幸せを感じるのではなく自分の思う幸せ基準で生きたいと願っているのなら、読んで損のない本だと思います!

 

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私の感謝ワーク

さてここからは私のお話。

10年ほど前から神社にお参りする時は、願い事は一切せず、自分の名前と住所を告げた後「ありがとうございます」とだけ心の中で唱えるというのをするようになりました。

きっかけはある本でそうおすすめされていて、やってみようかなと思ったという単純なものでした。

最初は理由を良く理解しないまま始めたのだけど、なぜか願いが想像を超えた形で叶っていった他、継続してるうちに、「今ここにお参り出来ている事そのものが有難い。」と思えるようになり、お賽銭はこの素敵な場を維持管理してくれる方たちへの感謝の気持ちとして払えるようになっていったのを記憶しています。

さらに、「6ミニッツダイアリー」などを通して日常的に身の回りには感謝ポイントが溢れている事に気づけるようになってから、

幸せを感じる基準点が下がって、幸福度がとっても高いと言うか、幸福度の持続が長くなったように思います。

 

悲しい出来事にも感謝すると言うのはすぐには出来ず、まだまだ時間を要しますが、必要な事が起きてるのだろうなぁ、と俯瞰して観るように心がけながら、しんどいのを乗り越えて来ているので、まぁ、よくやれているのではないかなと思っています。

 

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感謝するには気付きから

著者も知恩感謝(頂いている恩に気づくこと)が大事と書かれていますが、感謝というのは気づかないと出来ません。

なので感謝に気づく感度というのは日頃から高めておきたいものです。

私は2年間ピラティスを勉強し、指導もしていた経験があるのですが、ピラティスを学んで一番良かったのは

まずは相手の良いところを見つけて褒めよう。それから修正したいところを伝えよう。

と言う指導方法を徹底して学べた事だったなと思います。

相手の良いところや出来ているところを見つけるトレーニングをしていたおかげで、感謝ポイントを見つけやすいように思います。

そもそも、誰かがしてくれている事に気づかないと感謝って出来ないのですよね。それが当たり前だと思ってしまっているから。

私は関係性の浅い人のことには良く気付けるのですが、ダンナなどの身近な人への気づきが下手で、後から気づいて「うわ~ごめんなさい!」ってことがよくあります。

なので、この本を読んでから、だんなに対して「◯◯してくれてありがとう」と口に出して言うというのを始めました。言葉にするって大事だなと思います。

この本によると身近な人ほどやってくれていることに気付くのが難しいとあったので、私だけじゃないんだと安堵いたしました。笑

日々トレーニングですね!

 

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HSPは気を付けたい「感謝の見返りを求めてはダメ」の罠

こういう感謝系の本を読んでいると見返りは求めずにただ感謝するのが正しいと大抵書かれていませんか?この本にもそうありました。

もちろんそれは正論で、それがやれると本当に素晴らしいと思うのですが、やってあげる相手やその度合は考えて良いと思います。

私は長いこと「見返りを求めてはいけない」呪縛に囚われ、万人に向けてそれをやらねばと思っていたので、相手に期待しているわけではないのに、やったらやってあげただけ疲弊してしまうことが多かったです。

HSPあるあるで相手の望みが分かってしまうからついやってしまうのですが、

相手がそれを当たり前のこととして受け取ったり、なんならそれ以上を求めてくることをされると、いいことをしたはずなのにとても苦しく、しかも苦しんでいる自分を、私はなんて心が狭いのだろうと責めていました。

これをある方に相談した所「自分がやったことに対しての感謝を求めるのは当然の権利です」と言ってもらえてすごく楽になりました。

「見返りを求めてはいけない」を極端に理解し、「やる相手を選んでは行けない」という縛りで自分を苦しめていただけだったのです(笑)

それからは、相手がこちらの善意を利用する人だったり、私の時間を奪っている事に気付けていない人だと分かった時点でキッパリと線引きする勇気ある撤退ができるようになりました。

HSPの人は特に、脊髄反射で動いてしまうのを一旦止めて「自分にメリットがあるか」を考えてから行動するくらいでも良いと思います!

自分が疲弊するギブは自分が自分自身から搾取しているようなもの。あなたの能力は、ぜひ、それを認めて感謝されるような環境を選んで発揮してください。

もしこの記事が私と同じように「見返りを求めてはいけない」に苦しんでいる人のお薬に立てたなら嬉しいです。

環境を選ぶ練習、お互いがんばりましょう!!

 

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心のあり方のステージ

本書には、自身の心のあり方でホームやステージが変わるとありました。

①不安のステージ

愚痴や不満ばかり言って不安の中で生きている「他責」のステージ

②自立のステージ

自分はなんのために生まれてきたのかと自分と向き合いを始め、「すべての出来事は必要だから起きている」と俯瞰の視点を持って生きているステージ。

③太陽のステージ

すべての出来事に感謝し、感謝脳で生きているステージ。
人とは損得勘定を超えて心でつながっている。

の3つです。

私たちは同じ世界で生きているように見えて実は全く違う世界で生きていて、あらゆることに感謝できるようになるにつれて①→②→③とステージが変わっていくので、

③のステージの人からは①や②で生きる人たちが見えるけど、①のステージの人からは②や③で生きる人が見えないという事が起きてきます。

私達はどのステージで生きたいかを選ぶことが出来る上、元いたステージの人たちとは会う必要はありません。

それならば、③のステージに行って、自分と同じステージを生きる人たちとつながって行くことで愛と感謝を大循環させたいものですね。

 

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最後に

感謝の気持ちを伝えたくて「ありがとう」と言う。

これって相手に言ってるのだけど、実は自分自身にも「ありがとう」という言葉を聞かせてるよな、とふと思いました。

つまり、「ありがとう」と相手に伝えた分だけ、「ありがとう」が速攻で自分に還って来てるって事だからすごくないですか?

水の結晶の実験で、ありがとうとラベリングされた水を凍らすと綺麗な結晶が出来たと言う話がありますが、

人間って体の7割は水分だから、人間にも同じ事が言えると私は思っています。

なのでネガティブな言葉を使わないように心がけているのですが、

相手への感謝を通して、自分自身にありがとうの言葉をかけ続けれるって最高ではないか!とこの本を読みながら思いました。

樺沢紫苑さんと田代政貴さんの共著「感謝脳」、オススメです。


 

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