これから出会うであろうご縁のある方たちに私のことを知ってもらいたくて、「原点回帰シリーズ」として、スピリチュアルな仕事を始めるようになったキッカケと過去の流れを振り返っています。
1つ目は「夏至のカナダでズタボロになって帰って来た話」を書きました。
今日は帰国後の不思議体験を書いていこうと思います。
一瞥体験
「夏至のカナダでズタボロになって帰って来た話」の続きです。
留学は2ヶ月の予定でしたが、1ヶ月に短縮して帰国の途につきました。
帰りの飛行機は10分おきにトイレに行くという緊張状態が続き、幸い最前列のシートだったけど、周囲の人は落ち着かなかったと思います。
帰国後、うつ病だった頃に通っていた心療内科を受診したら、パニック障害と診断されました。
当時の記憶はあまりありませんが、抗うつ剤を飲みながら、1ヶ月とことん寝ていました。
そして、目覚めた時、世界が変わって見える事に驚きました。
特に何をしているわけでもないのになんだか楽しい、そんな日々が私を待っていたのです。
世界は光に満ちあふれて見えて、なぜか近所の公園に感謝の気持ちが溢れてきたので、その公園で毎日ゴミ拾いをするようになりました。
すると綺麗な石を拾いました。
石に詳しい人に訊いたら、それはアメジストという石で公園になんて絶対にあるはずのない天然石だと爆笑されました。
でも、そんな奇跡的な事が普通に起きていました。
願いは現実化する
例えば、インストラクターのプロフィール写真を撮りたいなぁと思っていたら、
たまたま参加した街角イベントでメイクアップアーティストさんと出会い、意気投合して彼女をスカウト。
さらに、別の人からカメラマンを目指す女の子でタダで良いから写真をたくさん撮りたいと言ってる子がいると紹介されたので、
ピラティスの練習仲間を集めて、自宅でプロフィール写真撮影会を開催し、とても喜ばれたなんて事がありました。
↑その時に撮ったのがこれです。
このように願った事が想像を超えた形で簡単に具現化するというのを何度か経験したのです。
その頃は、朝起きて、散歩して、ご飯を作って食べて、掃除して…というなんてことのない日常の繰り返しでしたが、要所要所で必要なことが具現化していました。
いろんなことに感謝が湧き上がり、心穏やかでものすごく楽しい日々でした。
今思えばこれが私の一瞥体験だったのだと思います。エックハルト・トールさんの言う「さとり」の状態にしばらくいたのだと今では思います。
そのまま何もせずにただ毎日を楽しんでいれば良かったのですが、元気になってくるとエゴが復活してきて、やり残していたことが気になるようになってしまいました。
それは、ピラティスの最終試験です。
「フル認定のインストラクター」という肩書を持たねばならないという思い込みが手放せませんでした。
実際そこまでに多額の資金も投入していましたし、それを回収せねばとも思っていました。
しかも、誰にも強制されたわけではないのに、ケジメを付けなければと思い、私はまた元の世界に戻ってしまいました。
そして、「悟り」の状態からどんどん離れることとなりました。
Benの禅問答
その頃、知人に頼まれて中華料理屋でバイトを始めることになりました。
バイトに行って、ピラティスの学校に行くという日々を再開することとなりました。
ある日バイトの前に外国人男性に遭遇しました。当時は外国人観光客は今ほど多くなく、しかも私の家の近所に観光地はないのでそんな場所で外国人に出会うのはとてもめずらしいことでした。
すると別の日のバイト帰りにまた彼に会ったのです。
向こうも私の顔を覚えていて、「また会ったね」と軽く挨拶して分かれました。
ここまではなんとも思ってなかったのですが、その翌日にも会いまして、彼が「これは偶然じゃないから少し話そうよ。」と言ってきました。
ナンパしてる感じでもなかったので(笑)、電話番号を交換し、後日カフェで待ち合わせておしゃべりすることとなりました。
彼の名前はBen。偶然にもカナダ人でした。
彼は元カメラマンで、若い頃は金にも女にも不自由せずやりたい放題だったらしいのですが、ある日突然世間的な成功が馬鹿らしくなって全て手放したと話していました。
たまたま使っていないマンションを持つ日本人の友人がいて、旅費相当のお金が入って来たので、大阪に短期滞在することになったそうです。
働かなくても必要なお金は入ってくるので生活に困ることはなく、お金の不安はまったくないとも言ってました。
全部を捨てて、働いておらず、資産家でもないのにお金に困らないってどういう事?と質問したけど、言ってる意味が常識を超えすぎててよく分からなかったのを記憶しています。(理解できなかったからか、内容は全く覚えていません。)
ただ彼の話はおもしろく、彼が帰国するまで数回会いました。会話がたまに禅問答みたいになるので、とても困りましたが。
「なぜお前は自分がSumikoだと思うのか?」とか「あの神社にいるという神と他の宗教の信者が信じる神がなぜ別物だと言い切れるのか」など、質問が高度すぎて全く答えられないのです。
答えが出たらメールをくれと言ってメルアドを渡されましたが、全く答えに辿り着けず、数回で断念。
今思えば、彼は悟った人だったのではないかなと思います。彼は彼の宇宙の創造主だということを心底理解しているので、なんでも生み出せて、お金に困らない生活が実現していたのではないか?と想像しています。
彼が辿り着いた世界の真実を伝えたくて、一生懸命私に語りかけてくれていたのではなかろうかと思うのです。
私のハイヤーセルフは、カナダで私の固定概念を崩壊させた後、悟った後の人間の生き方を先に見せる事で、私を覚醒への道と導いたのだと今は分かります。
とっても手荒なやり方だったけど笑
あの頃Benとやり取りしたメールは全て捨ててしまって手元になく、もったいないことをしたと後悔しています。
今の私なら、Benともう少しマシな会話が出来るのでしょうか?
つづく
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