ニュースで観て気になっていた「AIスーツケース」を実際に体験してきました!
この記事では予約方法や実際に体験した感想などを書こうと思います。
AIスーツケースとは
AIスーツケースとは、一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム(AIスーツケースコンソーシアム)が開発中の道案内のロボットでスーツケース型をしています。
AIスーツケースは視覚障害者の移動を支援する自立型ナビゲーションロボットで、「スーツケース」という名前ですが、コンピューターやセンサーなどの機械が詰まっていて荷物をいれることは出来ません。
AIスーツケースは全盲の研究者で発案者でもある浅川智恵子さんが館長を務める日本科学未来館を拠点に研究開発が進められているそうです。
開発に関わっているのは浅川さんが所属する日本アイ・ビー・エム株式会社をはじめ、アルプスアルパイン株式会社、オムロン株式会社、清水建設株式会社の3社。
まちづくりを担う建設会社も関わっているというところが興味深いです。
一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム(外部リンク)
万博のAIスーツケース体験とは
AIスーツケースは、これまでは日本科学未来館の屋内で臨床試験が進められてきたそうなのですが、今回万博で初めて屋外での臨床実験を行っています。
万博のAIスーツケース体験とはつまり、実験モニターなんですね〜。
実際に使ってみて感じたことや気づいたことを研究者にフィードバックし、開発に役立ててもらう感じです。
機械のことに詳しくなくても、新しい技術に興味があり、使ってみた感想を伝えることができればOKでした。
AIスーツケース体験の予約方法
AIスーツケースの体験は次世代移動支援技術開発コンソーシアムの予約フォームから予約が可能です。
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AIスーツケース体験の内容
AIスーツケース体験にはショートツアーとロングツアーの2種類が用意されています。
私が行った時はショートツアーでは、「アメリカ館とフランス館に行って戻って来る」「カタール館と大屋根リングに行って戻って来る」の2つのルートが用意されていました。
ロングツアーだとさらにエレベーターに乗って大屋根リングの上を歩く事が出来ます。
【ショート・ツアー】 所要時間最大60分(体験約20分、事前・事後説明およびアンケート回答約30分)
【ロング・ツアー】 所要時間最大90分(体験約50分、事前・事後説明およびアンケート回答約30分)
AIスーツケース体験の参加条件
・身長120㎝以上推奨
・音声ガイドの聞き取りに不安・困難がない
・1つのツアーを最大4名ほどで交代しながら体験することは可能です。
AIスーツケース体験の注意事項
・機器の状況等により、やむを得ず開催を見合わせる場合がある
・ツアー参加中に荷物や盲導犬を預かる場所はない
・受付にて同意書に署名が必要(未成年者の体験には保護者の署名)
・アンケートへの回答必須
・遅刻の場合はキャンセル扱い
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AIスーツケース体験の感想
私が予約した日は、ロングツアーの予約枠がすべて埋まっていたためショートツアーでの参加となりました。
同意書にサインし、ツアー開始を待っている間、東京の日本科学未来館からいらしたというスタッフさんにいろいろなお話を聞けたのも面白かったです。
日本科学未来館に液晶画面を球体に貼り付けそこに地球の映像を映し出している「ジオ・コスモス」というものが展示されているそうで、
気象衛星が撮影した画像データを毎日取り込んで雲の映像を流してるのだそうです。
実際に観に行ってみたいです。
AIスーツケース体験では、案内役のお姉さんがずっとそばに居てくださるので、最初から最後まで目をつぶって体験することにしました。
「アメリカ館とフランス館に行って戻って来る」「カタール館と大屋根リングに行って戻って来る」の2つのルートが用意されていたのですが、アメリカ館とフランス館に入場を待つ行列がえげつないことになっていたので、「カタール館と大屋根リングに行って戻って来る」ルートを選択。
ハンドルの位置は右と左から選べました。
スーツケースのハンドルを握り、進行方向を指で確認しながら、スーツケースの動きに合わせて歩を進めるという感じ。
万博会場では沢山の人が行き交うのですが、人混みを察知してちゃんと止まってくれるので誰ともぶつからずに済みました。常に最適なルートを探してくれてるのが分かり、機械なのに愛おしく感じます。
それと、精密機械が詰まったスーツケースなのでどっしり感があり、安定していたのも良かったかも。
AIとの会話はスムーズではなかったし、目的地の説明などをしてくれてるけど早口過ぎて情報が入ってこなかったりと、改善してほしい部分はありましたが、こんな事ができるのかあと体験できたのは良かったです。
万博に行く前は科学技術はかなり発達しているし、誰でもいつでも海外旅行に行ける時代に万博をやる意味ってあるのかな?と思っていたのですが、実際に来てみると世界各国が地球や人類の未来のためにたくさんの研究開発を進めていることが分かるし、
このように開発中のロボットを体験してみると、まだまだ知らないことがたくさんあるなあとか、AIにいろんな事をまかせることで、自分のやりたいことに集中する時間を増やせるなあとか気づきを得ている自分がいます。
AIスーツケース体験に参加したことで、楽しませてもらえた上に、私の感想が役に立つと言ってもらえる素敵な時間を過ごせました。
興味のある方は是非予約して体験してみてください!
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