2023年12月3日に大阪城ホールで開催された「サントリー1万人の第九」に参加してきました。
本番が終わって数日経ちますが、すごいイベントに参加させてもらったなあとまだまだ余韻に浸っております。
今日は1万人の第九に参加した感想と、来年以降参加してみたい方に向けて参加方法などを紹介する記事を書きたいと思います。
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1万人の第九とは
1万人の第九とは1983年にオープンした大阪城ホールで始まったイベントで、今年で41回を迎えた「大阪の冬の風物詩」とも言われているものです。
1999年以降は佐渡裕さんが総監督・総指揮をとっておられます。
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↑佐渡裕さんは阪神ファンとしても有名なようです。
2020年から3年間はコロナの影響で1万人規模での開催はできませんでしたが、リモートコンサートなど新しい試みを取り入れながら継続。
そして、今年2023年に4年ぶりに1万人が合唱団として集結し、今年は全国各都道府県及び海外からの参加者を迎えての記念すべき舞台が完成しました!
1万人の第九に参加したきっかけ
mimosaをオープンする前、ピラティス指導に少しブランクがあったため練習台になってくれている人を探していたのですが、その時に紹介で来てくださったのが音大を出たばかりのソプラノ歌手さんでした。
身体を整えるメソッドであるピラティスが声楽家さんのメンテナンスに良いことは間違いないのは分かっていました。
でも、全身を楽器にして歌うとされる声楽家さんがどんな風に身体を使われているのかが気になったので、プロのオペラ歌手として活躍されている方のボイストレーニングに数ヶ月通ってみることにしました。
先生のご指導を、解剖学的に自分の中で翻訳し、お腹周りの筋肉を意識的に使い分けながら歌うというのをやってみたら、アルトの音域だと思っていた私がソプラノの高音が出せることが発覚。
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ボイトレでは夜の女王のアリアとオペラ座の怪人を練習。
オペラ座の怪人の最後の1音は結局出せずじまいでしたが、
全身を使ってしっかり吐きさえすれば高音が出せることを発見できました
身体をしっかり使えば私でもこんな声が出せるのか!と感動し、見事に声楽の発声というものにハマってしまいました。
ただ、オペラの世界は敷居が高く、どうしたものかなあ?と思っていた時に先生にオススメされたのが「1万人の第九」への参加でした。
1万人の第九の倍率は?
そして、4年ぶりに1万人の合唱団の募集のあった今年応募してみた所、見事当選したのです!
リピーターが多く、当選が難しいとされている1万人の第九。
2023年は1万2千人の応募があったと初回練習の時に聞きました。なので倍率は1.2倍ということですね。
思っていたより低いなという印象を受けましたが、
昨年から全国でのテレビ放送が開始したのと、オンラインでの受講も可能になっているので、今後は全国からの希望者が増え倍率が上がっていくかもしれないですね(^_^;)
ちなみにオンライン受講は遠方の方が優先とされていますが、その枠に漏れたのであろう方が毎週末大阪に通っておられました。私のクラスにも四国や関東から通っていた方がおられたようです。
逆に東京の先生に教わりたいと関西からわざわざ東京に通っていた方もいたと小耳に挟みました。(初対面の方でもすぐに仲良く話せるので、情報がいろいろ入ってくるのも1万人の第九の醍醐味かもしれない。)
参加者の情熱もすごいイベントだなと思いました。
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1万人の第九の募集はいつ始まる?
1万人の第九の合唱団は毎年5月〜6月頃に募集がかけられるようです。
2023年は5月19日から6月末まで応募できました。気になる方は5月中旬くらいから「サントリー1万人の第九」の各公式サイトをチェックしてみてください。
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1万人の第九の当選はいつ分かる?
私の場合、2023年7月14日の夕方に当選通知のメールが来ました。
6月末に募集を締め切り、1万人を各クラスに振り分けて当選発表するまでに約1ヶ月半かかるということでしょうか?
そして、当選発表後1週間以内に参加費の支払いを済ませば参加確定となりました。支払いはクレジット払いとコンビニ払いが用意されていました。
もしかしたら、当選するもスケジュールが合わずに断念した方もいるかも知れないので、繰り上げ当選というのもあるのかも知れません。
参加料支払い確定後、リモートレッスンとオンラインレッスンの視聴が可能になります。
オンラインレッスンは2023年8月15日にスタートし(台風のため延期になりましたが)、通常レッスンのスタートは各会場で8月末〜9月のスタートとなりました。
1万人の第九の参加費はいくら?費用はどれくらいかかる?
1万人の第九には参加費が必要です。先に述べましたが、参加費を支払わないと当選しても参加できないようになっています。
また楽譜の購入、本番用の衣装代などが別途必要になります。
さらに、2023年は感染対策のために、練習及び本番でのネックファンの着用が必須となっていました。ネックファンは基準を満たしていれば手持ちのものでも大丈夫でしたが、私はネックファンを持っていなかったため、事務局から購入しました。
事務局が用意してくれたネックファンには、オリジナルロゴが入っており、女性には白、男性には黒が配布されました。これは本番当日の衣装の色に合わせたものだと思われます。
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↑写真2枚目と3枚目にネックファンの画像あります。
事務局を通して購入したネックファンはかなりしっかりした造りで、おしゃれで、スポンサーさんのおかげか自分で用意するよりお安く買えるようになっていたように思います。
ただ、来年以降はネックファンは必要ないかもしれないですね!
参加にかかる費用1万数千円で、
全12回の練習会場費&指導料、佐渡練会場費&指導料、リハーサル&本番の大阪城ホールの会場費を別途負担する必要はない上、本番当日クラシック演奏が聴ける&有名アーティストと一緒に歌えるなどかなりお得な内容になっており、
チケット販売のノルマなどもなく(笑)
コスパ良すぎ
と私は思いました。
こんな良い思いをできたのもスポンサーのサントリーさんのおかげでございます。
本番当日は、お水とのど飴の差し入れもありました。ありがたや。
1万人の第九に初心者の参加は大丈夫?
歌うのが好きで、練習に苦がなければ初心者でも大丈夫!というのが実際に参加してみた私の考えです。
ドイツ語での歌唱となりますが、購入する楽譜の巻末には歌詞のカタカナ読みが記載されているのでそれを覚えれば大丈夫です。ドイツ語の発音を1から調べろなんて無茶は言われません。
歌唱に必要な無料教材は色々と用意されていますし、Youtubeには第九を解説した動画がたくさん転がっています。
第九初心者でも、カラオケが好きで、難しい歌を攻略するのに快感を覚える方などには特に向いているのではないかなと思いました。
また、楽譜が読めなくても、耳コピで音を再現出来る人ならなんとかなるのではないでしょうか?
ちなみに私は幼稚園生の頃に数年間ヤマハ音楽教室に通ってピアノを習っていましたが、楽譜がきちんと読めるとは言い難いです。正直高音のファ以上の音符はひと目で読めないレベル(^_^;)
それでも大丈夫でした!
参加パートは自己申告
ただ、ソプラノ・アルト・テナー・バスのどのパートに参加するかは自己申告となっており、自分に合った音域を知っておく必要はあると思います。
問い合わせたことがないのでわかりませんが、パートごとに参加者を選抜しているので、練習途中でパートを変更することは出来ないはずです。
参加したものの音域が合わず、歌うのが辛いというのは楽しくないので、パート選びは慎重にやった方が良いのでは?と思います。
私はソプラノで参加しましたが、ソプラノは高音さえ出せればメロディーは主旋律が多いので覚えるのに苦戦するほどではなかったなと思います。
逆にアルトは音階がかなり複雑で、ソプラノよりメロディーを覚える難易度が高いし歌うのも難しそうという印象でした。初参加の私は、練習中にアルトさんのパートを聴きながら、「ソプラノで良かった〜」と心底思いましたが、攻略熱の高い方にはかなりオススメです。私もいつか挑戦してみたいです。
実は、少数精鋭の一般的な合唱団と違い、同じパートを歌う仲間が2,500人も用意されている1万人の第九なので、出せない音は出さない、息つぎは好きな時出来るという逃げ道もあったりします。
なので過去動画を観てどのパートを歌いたいかで選んで良いかも知れません。
自分が練習するのが楽しそうなパートを選ぶのが一番良いのではないでしょうか?
どんな人たちが参加してる?
参加者に話をきくと、
・学生時代に合唱していた
・吹奏楽部に入っていた
・ピアノを習っていた
など音楽と関わりを持っていた方が多いなという印象がありました。そして学校の先生が結構多かったです。
余談ですが、漫画「のだめカンタービレ」の読者も多かったです。
ドイツ語歌唱経験者はほとんどいませんでしたので、ドイツ語がネックという方はその点は安心して大丈夫です。音大卒でない限りいないでしょうから気にする必要はないかと思います。
1万人の第九に向いてるのはこんな人?
というわけで1万人の第九に向いてる人はこういう人たちじゃないかな?というのをまとめてみました。
・歌うのが好き
・カラオケで難しい歌に挑戦するのに燃える
・楽譜はなんとなく読める
・3ヶ月間毎週練習に通える
・佐渡裕さんのファン
・過去動画を観て感動した
・のだめカンタービレが好き etc…
色々書いてみましたが、一番大切なのはやってみたいかどうかだと思います。
気になっててスケジュールの調整が可能ならとっとと応募しちゃいましょう!
1万人の第九の練習CDはあると良いかも
1万人の第九の参加者になると、専用サイトで発声方法やパート練習用の動画が見放題となり、学ぼうと思えばいくらでも学べる環境が与えられます。
オンラインレッスンのアーカイブもあり、至れり尽くせりという感じでした。
実は私、リモートレッスンなるものが教材だと知らず、動画教材の存在に気づくのが遅すぎまして、気づいたときには練習もだいぶ終わっていたのであまり活用できずじまいでした。
そんな私は、練習会場で販売されていたレッスンCDで練習していました。
パート毎に4種類のCDが販売されており、レッスンCDの音源をスマホに落とし込み、移動中などに聴くようにしていたのです。
また折に触れてYoutubeでフルバージョンの演奏を聴いていました。
ちなみにレッスン用CDは練習番号毎に歌が収められていて、通しの音源は入っていません。
ただ、発音練習のトラックやリズムに合わせて歌詞を読むトラックなどがあり、細かな点を確認するのにかなり重宝しました。
数に限りがあるようなので、欲しい方は練習初日に購入することをおすすめします。2023年は2,500円で販売されていました。(年々値上がりしている模様です。)
1万人の第九の練習はどれくらい参加する必要がある?
1万人の第九の練習は本番前に、
・通常レッスン全12回(経験者のみ対象のクラスは全6回)
・佐渡裕さんの直接指導が受けられる「佐渡練」
・ハーサル
に参加する必要があります。
また、通常レッスン全12回のうち10回(全6回クラスは5回)に参加しないと本番への参加権を貰えないという条件が課されていました。
練習会場にはQRコードが用意されていて、それを読み込むことで出欠確認が取れるシステムになっており、12回のレッスン終了後に自動集計され、10回以上の参加が認められた方にのみ大阪城ホールの座席番号が配信されました。
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練習会場は2023年は
・大阪(淀屋橋、森ノ宮、京橋、守口、高槻)
・兵庫(神戸、西宮)
・京都
・奈良
・滋賀(大津)
・東京(築地、品川、千代田)
が用意されていました。
練習時間は、平日夜、土日の午前・午後など様々な時間帯が用意されていました。
応募の際希望を第5希望まで出すようになっているのですが、私は第3希望での当選でした。なかなか希望通りには行かないし、当選後の変更希望ももちろん聞いてもらえないので(それでも問い合わせがあるようですが(^_^;))、応募する際はどの枠で当選しても大丈夫なようにスケジュールを組む必要があります。
なお、2023年は佐渡練に関してはオンライン受講でも大丈夫という措置が取られました。
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私は佐渡練にリアルに参加し、アーカイブで復習をしました。
ただ、佐渡練はかなり面白いし、それまで200人規模で練習していたのに、約1000人が音響の良い音楽ホールに集まって歌い、それを聴けるという貴重な体験が出来る場です。(1000人規模でも感動して泣いてしまいました。)
佐渡練の参加日は最初に分かるので、万障繰り合わせて参加することをおすすめします!
1万人の第九の練習にはオンラインで参加できる?
2023年の1万人の第九では、
コロナで3年間1万人の合唱団を募集できないという事情で作られたという、リモートレッスン(コロナ期間中に制作されたレッスン動画)やオンラインレッスンが用意されていたのはありがたかったです。
おそらくコロナ前の参加者より練習環境が充実していたのではないかなと思います。
オンラインレッスンは基本的に練習会場がない場所に住んでおられる方が優先となっています。
ただ、通常の参加者も専用サイトからオンラインレッスンを受講できるようになっていました。
オンラインレッスンはリアルタイムで参加できる他、後日アーカイブを視聴出来たるのでとてもありがたかったです。(2024年もアーカイブ配信はありますが、通常参加者のオンライン受講を出席とカウントする特別ルールはなくなりました。)
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オンラインレッスンでは、通常レッスンと違う先生が指導されているのと、自宅でメモを取りながらゆっくりと受講できるのでかなりありがたかったです。面白すぎて全12回全部視聴しちゃいました。
リアルレッスンで週に1回実際に歌い、オンラインレッスンで座学を学ぶという感じで利用させてもらいました。
リアルタイムでオンラインレッスンに参加していると、沖縄や海外からの参加者のチャットがあり、驚いていたのですが、2023年は1万人の第九史上初で全都道府県からの参加者があったそうです。
第九に合わせて来日とかツワモノすぎる!!
10万人の第九も実現可能に??
2023年は実はサビの部分だけ、1万人を超える人が動画参加していました。
世界中から集った動画から歌以外の音を外すなどという作業がされ、「Futte Me」という新技術でその動画を制御し、佐渡さんの指揮に合わせて再生するというすごい試みがなされていたのです。
コロナ禍で開催されたリモートコンサートでは動画に合わせて佐渡さんが指揮をしていたそうなのですが、今年から佐渡さんの指揮に合わせて動画を動かすことが可能になり、
この技術があれば世界中から動画を集めての10万人の第九も夢じゃないとのこと。
動画を編集する人が大変そうですが、それもAIがちゃちゃっとやってくれる日が来るのでしょうね〜。
コロナに直面しても、1万人の第九の灯を消すまいと尽力された方たちがいて、しかもパワーアップさせていたという事実に感動。本当にありがたいです。
本番当日のLive配信では、第九の前に「Futte Me」を腕に装着する佐渡さんの姿がアップで撮影されていたそうです。
1万人の第九の本番はどんな服装?
1万人の第九に参加するには衣装の決まりがあります。
ただ、特に服装をチェックされるようなことはなかったように思います。
1万人の第九:第九以外の歌も歌う
サントリー1万人の第九では毎回ゲスト歌手を招いていて、合唱団はその歌手のステージにコーラスで参加するのが恒例なようです。
本番2週間前くらいに何を歌うかが発表され、何度か軽く練習して本番という感じでした。
2023年のゲストはEXILEのTAKAHIROさんで「道」と「CHOO CHOO TRAIN」を歌われました。
「道」は卒業ソングとして有名らしいのですが、私を含め知らない人多数で現場はざわつきましたわ。
ただ本番用の黒表紙の楽譜が用意されており、そんなに難しくなかったので、ストレスに感じることはなかったです。
また舞台中央の大型ビジョンにも歌詞が表示されていたので、「CHOO CHOO TRAIN」のときは参加者は誰も楽譜を持っていなかったように思います。
後半は全員立ち上がってノリノリで踊りながら歌ってました。
第九の前の発声練習代わりにもなりました!
1万人の第九のリハーサルの時間
1万人の第九のリハーサルですが、2023年は前日の夕方に大阪城ホールで開催されました。
リハーサルは普段着の参加で大丈夫でしたが、会場の気温とかを知りたかったので本番に似た服装で参加してみました。
発声練習のあと「道」と「CHOO CHOO TRAIN」の練習をし、オーケストラの演奏に合わせて第九の練習をしました。
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この日はゲストアーティストの登場はなかったです。
1万人の第九 本番当日の流れ
そしていよいよ1万人の第九の本番当日。
本番当日のスケジュール
先に流れを紹介すると
という流れでした。
・発声練習とゲネプロの間
・ゲネプロと本番の間
にそれぞれ休憩時間が用意されていて、その時間に各自持参したお弁当などを食べると言う感じでした。
私はおにぎり2個とおやつを持参。トイレがかなり混み合って十分な休憩時間が取れないため、お弁当にしなくて正解でした。
休憩時間はほぼトイレの順番待ちで終わりますので、覚悟しておいてください。
遅刻は厳禁!遅刻すると参加できません!!
2023年は佐渡さんが西を向く形でステージが設置され、西のセンターから南側にテノールとソプラノ、北側にバスとアルトが配席されていました。
規定の練習回数をクリアした人にのみ座席番号がオンラインで配布され、まずはそこに着席するのですが、当日来れてない人がいたため、空いた席を埋めていく「席決め」作業があったのです。
空席が目立つと、見栄えが悪くなりますもんね〜。
その作業に少し時間がかかりました。
私は幸い席の移動はありませんでした。
この席決めがあるので、遅刻は厳禁となっています。集合時間を過ぎると入り口が封鎖され、どんなに頑張っても入れないようになってます。
ちなみに座席は参加回数の多い人から中央に近い席に配置されているようでした。初参加の私は客席に近いボックス席で、リハーサルのときは他のパートの歌声があまり聴こえず、アリーナ席に座ってる人が羨ましいなあと思っていました。
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でも、幸運にも最前列で、ステージが良く見える良席だったのです。
佐渡さんの指揮もよく見えるし、
TAKAHIROさんや田中圭くんも堪能できるし、
参加者としても観客としても楽しめる最高の座席。
しかも本番当日はちゃんと他のパートの歌声も聴こえてきて、最高でした!
ゲネプロ
そして本番の流れ通りに通しでリハーサルする「ゲネプロ」へ。
ここで初めてメインパーソナリティーの田中圭くんとEXILEのTAKAHIROさんが登場しました。
そして、第九の最後の練習となるのですが、恥ずかしながら第九の第三楽章まで通しで聴くのはこの日が初めてで、
第4楽章が始まると同時に1万人が一斉に立つという演出があるのですが、第3楽章で立ちそうになるという大失態。
ゲネプロがあって良かった…
本番へ
そして14時からお客様の入場が始まり、15時から本番となりました。
大阪城ホールで両隣に座った人は同じクラスながらお互い面識のなかった方たちでした。
でも3ヶ月間同じ練習をしてきた仲間だからかすぐに打ち解け、3人共「のだめカンタービレ」を全巻持ってるという共通点もあり意気投合。
和気あいあいとした本当に楽しい時間を過ごせました。
1万人の第九では本番で隣に座ったというご縁で、一緒に打ち上げに行く方たちも多いようですよ(*^^*)
そして第2部で第1楽章がはじまると、なんだか寂しくなってきたのです。
あー、楽しい音楽の時間がもう終わっちゃうのかあと。
こんなセリフ、のだめにもあったような気がすると思いながら、オーケストラの演奏を複雑な気持ちで聴いておりました。
クラシック音楽の楽しみ方を学べる名作「のだめ」
武士のクロキンネタで盛り上がりました…
ターニャと付き合ったのは衝撃やったな。
1万人の第九で歌ってみた感想
さて、初参加の私の感想です。
佐渡さんの指揮がとにかく快感!
人生初でオーケストラに合わせて合唱するという体験をしたのですが、佐渡さんの指揮がとても分かりやすくて感動でした。
大事な局面になると、
「次、ソプラノやで!」って感じで佐渡さんがソプラノ席の方向にぎゅいーんと身体を向けて、
「今や!」という絶妙なタイミングで、キュー出ししてくださるのです。
「私のために振ってくれてる?」
「今、目合った??」
と錯覚してしまうほどです。
佐渡さんはきっとオーケストラのメンバー全員と全パート向けにそれをやってらして、
語彙力なさすぎですが「指揮者ってすごい」の一言でした。
惚れてまうやつですねえ。
1万人とオーケストラを引っ張れる漢は只者ではなかったです。
1万人の第九は大人の文化祭
学生時代の文化祭気分を味わえる「歓び」
コンサートホールで歌える「歓び」
オーケストラの演奏に合わせて歌える「歓び」
1万人と歌声を合わせられる「歓び」
音の神殿を造ろう
音楽が好きな人達と共鳴して1曲を創り上げたという感動は何モノにも代えがたく、
参加して本当に良かった!と心から思っています。
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1万人の第九に参加して気づいたこと
今回はたまたま最前列で、人の圧を感じにくい良席だったので良かったですが、次回以降もそうなるとは言い切れません。
本番でものすごく感動してハマったのですが、怖さもあるのでまた参加するかは正直言ってまだわからないです。
ただ、1年目で出来なかったことはたくさんあります。
メロディーを1か所間違えて覚えていたことに気づいたし、
ドイツ語の発音はまだまだです。
巻き舌なんて思うように出来ませんでした。
それに高音は出せてもきれいな音とは言い難く、発声もしっかりやりたかったです。
なので、あと何回か自分の納得の行くまで挑戦し続けるのも良いのかもとも思っています。
(難しそうなアルトパートに挑戦したい思いもあり。)
毎年1つでも良い。何か新しい事に挑戦しよう。
ただ、今回1万人の第九に参加してみて強く思ったことがあります。
それは、「毎年何か一つでも良いので新しいことに挑戦しよう」ということです。
私は今40代半ばで、長生きすればあと50年近く生きることになります。何かを50年も継続してやればものすごいスキルが身につきますよね?
ただ、私は飽き性で一つのことをコツコツやるのは難しいので、気になったことは全部試すことに挑戦してみればいいかなと思ったのです。そうすれば経験豊富なおばあちゃんとして寿命をまっとうすることになりそうで面白そうだと思いました。
ふと、私の母が55歳で美容師の資格を取得し、70代半ばの今なお美容院を営んでいることを思い出し、私はあの頃の母より10歳も若いのだからもっといろんなことが出来るなと気づきました。
なので、第九を続けないとしても、なにかに新たに挑戦していくというのはやろうと思っています。
最後に
いろんな縁の積み重ねで、参加してみた1万人の第九。
結果、いろんな初体験の連続だった素敵な3ヶ月間でした。
12月16日に第九の様子が全国放送のテレビ番組で流れるのですが、一緒に練習した仲間と皆で視聴しよう!という企画が持ち上がり、それに参加できるのも楽しみです。
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