mimosaのブログ
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心を整える自己統合

自分の小さな「箱」から脱出する方法の要約と感想

先月から本屋に行くのが楽しくて、久しぶりに本をたくさん買いこんでしまいました。

昔読んだ断捨離の本に、ついつい集めてしまうモノは自分のコンプレックスを表しているとあったのですが、


確かに私は「知識」や「情報」をもっていないと怖いと思っているフシがあるなあと思います。「知りたい欲」がかなり強いです。

ただ、その割には本を買うだけで満足して終わってしまうことが多々あり、自分で選んでいるようで実は買わされている事にも愕然としているので、もっと節約したほうが良いのでは?とも思うのですが、出会いって大事だよなあとも思うわけです。

本屋にならんだ本達を眺めては、自分の興味を掻き立てるタイトルや装丁に出会うとワクワクして手に取らずにはいられない自分がいて、家の本棚にはできれば他人の手垢のついていない新品を並べたいので、「本を買いたい欲」には抗わないことにしました。

自分の感情に背かない。

ちょっと意味は違うかもだけど、自分の感情を大事に行動しましょうという本を見つけたので、今日はその本について書いてみようと思います。

 

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自分の小さな「箱」から脱出する方法に読む人間関係問題の解決方法

さて今日は「自分の小さな箱から脱出する方法」という本のご紹介です。


これね、面白すぎたので、メモを取りながら一気に読んでしまいました。

会社や家庭での人間関係をより良くするための気づきが得られる本で、Google、IBM、NIKEといった有名企業が研修に採用しているそうなのですが、

とある業界1位の企業に転職した管理職の男が、その会社のユニークな研修を受けるという体で読みやすい構成の本になっています。翻訳本特有の読みづらさもなく、ゆるーいイラストもわかり易くてかなりオススメ。

「目の前の現実はすべて自分が創り出している」というスピリチュアルな考え方に慣れ親しんでいる人なら、スピ色ゼロでそれが解説された本としても楽しく読めるのではないかなと思います。

本書では「箱に入っている」という表現を使って、人間関係の問題を作っている原因を解説し、解決する方法が紹介されています。

 

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【要約】「箱」の中に入っているって何?

この本では人間関係の問題を引き起こしている原因はすべて自分にあるとしています。

問題が起きている時、人は「箱」の中に入っていて、目の前の人を「人間」ではなくモノとして見ているから、いつも「箱」の外に居て物事をまっすぐに見て、人々をあるがままの人間としてまっとうに扱うようにしましょうと説いています。

精神世界では、ただ物事は起きているだけなのに、自分の持つ「色眼鏡(カメラ、フィルターなどとも言う)」を通して観るからあるがままに見えないのだとし、コツコツとネガティブ感情を手放したり、物事を俯瞰してみる習慣を身に着ける練習を地道にしていくわけですが、

この本には不思議な話一切なしで、ものすごくシンプルに問題の解決方法が書かれていたので驚きました。

で、「その【箱】って何?」という疑問が湧くと思うのですが、

本書では、自己欺瞞・自分を欺いている状態を【「箱」の中に入っている】言っています。

「自分がこうあるべきだと感じたこと」があっても実際に行動しない、つまり自分の感情に背いた時に、人は「箱」の中に入ってしまうと言うのです。

自分自身の感情を裏切って「箱」の中に一旦入ってしまうと、自分の行為を正当化しなくてはならなくなり、自分が「正しく」いるために、相手が間違っていることを求めてしまいます。

そして、人間は相手が自分のことをどう感じているか察知できる生き物なので、相手は間違っていることを求められているとその通りに反応します。

つまり相手を間違った人間にしているのは自分自身だったというのです。

 

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100%自分原因説 問題は私にあった

自分に問題があると認めるのはなかなか勇気のいることですが、なんてシンプルなカラクリなのでしょう!

相手が自分のことを人として扱ってくれているかそうでないかって肌感覚で分かりますよね。

きれいな言葉を並べられても、うわべは良いことをしてくれてそうに見えても、心の中で自分をどう思っているかが透けて見えたら、それ相応の反応しか出来ないわけですわ。

過去の失敗を考えると、穴があったら入りたいくらいになります。

それと同時に、人間関係に問題が起きた時を振り返ると、「自分の中の違和感」をなかったことにした事が発端だったなぁという気付きが得られ、自分の感情に背いちゃいけないなあと心底思いました。

人間関係の問題は自分への裏切りからはじまる

 

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箱の外に出る方法

そして気になる「箱の外に出る方法」とは。

これは「自分が間違っているのかもしれない」と自分を疑ってみることです。

相手をモノとしてではなく、自分と同じように真っ当なニーズや望みを持った人々として見ていたかな?と考え始めた時、箱の外に既に出ているのだ。

常に完璧に箱から出ている必要はなくて、箱の外にいる時間を作り出そうとする意識が大事。

箱の外に出れば、自分を正当化するために相手を間違った人間にする必要がなくなり、問題が起きなくなる。

そして、そもそもは「自分の感情に背く」ことで問題は起きるので、自分が他の人に対してなすべきだと感じるその感覚を尊重しましょうとこの本では説いていました。

すばらしい。

 

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五郎丸さんも愛読

この【自分の小さな「箱」から脱出する方法】は、世界中で150万部、日本では27万部を突破したという本で、私が購入した本で2024年2月に第58刷となっていたので、かなりのロングランヒットを飛ばしている代物です。

日本での初版は2006年。

元ラグビー選手の五郎丸さんが学生時代に読んで感銘を受けた本としても有名な作品らしいです。

新聞記事の画像を乗せているブログがありました(外部リンク)

 

私もこの本は折に触れて読み返したいなあと思いました。

 

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続編はある?

さて、この本はあっという間に読めてしまったのですが、なんとも続編がありそうな匂わせな感じで終わります。

調べてみたら、出版社や翻訳者を変えて数冊本が出ておりました。

 

2日で人生が変わる「箱」の法則

まずは「2日で人生が変わる「箱」の法則


こちらは、「自分の小さな箱から脱出する方法」で登場するカリスマ経営者ルーが、自分の考え方をガラリと変えるきっかけになった「奇跡のセミナー」をベースにしたお話のようです。

翻訳者が変わり、誤訳が多く読みづらいという感想も見受けられますが、「自分の小さな箱から脱出する方法」でルーは一体何がきっかけで大きく変貌を遂げたのか?というのが気になるので読んでみたい1冊。

2017年に補稿が追加されて発売された新装版もあります。


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日常の小さなイライラから解放される「箱」の法則

次に「[新装版]日常の小さなイライラから解放される「箱」の法則 感情に振りまわされない人生を選択する


これは、舞台を日本の企業にして作られた本なようです。

2014年に出版されたものに「補稿」が追加されて2024年に新装版として発売されたようです。

1作目ではわかりにくいとされていた「箱から出る方法」が具体的に書かれていて良いという感想が見受けられました。

 

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管理しない会社がうまくいくワケ

最後にビジネスに特化した本が「管理しない会社がうまくいくワケ


この本や会社の管理職向けに書かれた本なようです。

 

以上、続編3冊でした!

 

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最後に

ゆるいイラストの板書を交えながら、小説を読むような感覚で人間関係の問題を説く本書。

精神世界や潜在意識を学び始めてから、何か問題が起きた時に、相手や環境のせいにせず、物事を俯瞰して見て「私はここから何を学びたいのだろう?」と考える練習を積んできましたが、

目に見えない世界を通さずともシンプルに人間関係の問題を解き明かせるのかと目からウロコでございました。

登場人物たちの、主人公に教えを授ける立場にある人たちが、自分たちも完璧でないことを認めているのがとても人間的で良く、

完璧に「箱」の外にでるのは難しいけれど、「箱」の外に出ようとする意識を持とうと呼びかけているのが素晴らしい1冊。

ベストセラーになったのが納得です。

では、今日はこの辺で。



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